ルージュ色の舞台で燦然と輝く宝石のように ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル

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ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル観てきました。舞台はもちろんのこと、帝劇入口やロビー全体も世界観が作り込まれていて、こういう一つ一つのこだわりが観劇する側としては開演までワクワクできて嬉しかった!
言うなればディズニーランド行く時に舞浜駅からBGMを聴きながらエントランス向かうにつれて高揚していく時の気持ちに近い。(伝わりますか)

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フロア内もこだわっててかわいかった

興奮冷めやらぬうちに感想書いておきます。

キャストについて

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望海サティーンと甲斐クリスチャンのペアで観劇。望海さんを生で観てみたいな〜と思って他キャストの希望も合わせつつこの組み合わせにしたんですが、望海サティーンがあまりにも美しくて…最高!!になりました。
宝塚時代に観てみたかった…もっと早く出会えてたら…みたいな気持ちになるくらい魅力的で。サティーンってダイヤモンドのように輝くスター性を持ち人々を魅了する役柄で、同時に茶目っ気や芯を通す強さも持ってる印象なんだけど、このあたりのバランスが望海さんはサティーンの個人的イメージにぴったりだった。(公式のインスタライブにもゲリラ参加してて、お茶目そうな方だなと思った)

甲斐翔真くんは春のRENTぶり。高身長なので望海さんとの身長差バランスがめちゃくちゃよい!彼は犬っぽい役柄似合うなと勝手に思ってるんだけど、幼くて真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐで恋の駆け引きとか得意じゃなさそうなクリスチャンに合ってたなと。(芳雄さんで観たらまた印象変わって面白そう)クールなサティーンがクリスチャンに出会うことで心がほぐれていく様子が愛おしかった。

伊礼デュークの高貴で執着心強めな役柄もクリスチャンとの対比になっててよかったな。伊礼さんの色気溢れる悪役もいいね…という発見。デュークは打算的ではあるけど、サティーンにいい暮らしを提供してあげたりと彼女のことを想う気持ちはあったんだろうな。ただそれが彼女にとっての幸せとは少し違ったというだけで…。

あと予想以上に好きだったのが中河内サンディアゴと藤森ニニのペアです。サンディアゴの情熱的なアプローチに対して当然でしょという態度をしててニニ好きだ…と思った。ダンスシーンの見応えもあって、この2人の魂はダンスで共鳴してるのかなと。あとハロプロ好きなので加賀楓さんのニニも観たい…

ストーリーについて

バズ・ラーマン監督の映画版を以前観た時も感じたけど、個人的にはロミジュリ系のストーリー自体はそこまで惹かれず(ラストで悲しみの方が強くなってしまうので…)
ただ、Your Songの歌詞にも出てくるようにHow wonderful life is while you're in the worldという人生が素晴らしいと思えるような他者と出会うことが軸でもあり。サティーン&クリスチャンの恋愛関係をはじめ、クリスチャン・トゥールーズ・サンディアゴの友情、サティーン&ニニのシスター関係を描いてるのはモンマントルの地で夢や希望を追いかけて出会った者たちという感じでよかった。

構成としてクリスチャンがストーリーテラーになっているのと、本当にムーラン・ルージュでショーを観てるような気持ちになるジドラーの語りかけもシームレスに物語に入り込める要素で好きだったな。

ナンバーについて

有名な洋楽を取り入れてる!というのは把握してましたが、この誰が聴いてもなんとなく知ってるというのは強いなと。話題になっていた日本語訳もそんなに違和感なく聴けました。(ここは私が疎い部分もあるかと思いますが…)ハイトーンかつスローテンポなChandelierは日本語だと歌いにくそうな印象だったけど。
個人的に好きなナンバーはこのあたりです。

  • Shut Up And Raise Your Glass

ティーンとクリスチャンが恋に落ちていく瞬間がアップテンポな曲調に合っててよかった。

  • Firework

センターでソロを歌い上げる望海サティーンが圧巻。ここで一気に心惹かれた。

  • Elephant Love Medley

元々好きなナンバーだったけど、1幕ラストにふさわしい洋楽盛りだくさんメドレー!

  • Backstage Romance

サンディアゴとニニのナンバー。ダンスがかっこいいのと後半の曲調がよい。

  • Crazy Rolling

こちらも後半の重唱が迫力あって好き。

  • More!More!More!

アンコールで盛り上がれて楽しかった(手拍子は複雑で難易度高めだった)

全体的に好きなナンバー多かったです。あとみなさん当たり前ですが歌唱力があるので見応えあった。

 

公式のインスタライブで製作側から1分単位での指導が入ってた話だったり、伊礼さんのツイートで歌稽古が始まるまで譜面も台本ももらってなかった話をされてたのを見ると、製作側が本当にこだわって作ったんだろうなと。
そしてそれをキャストやスタッフの方がしっかり体現してくれたことで、ムーラン・ルージュを全身で堪能できたなと思う。
日本初演をこのキャストで観劇できて大満足でした。

小さい身体に無限の可能性を マチルダ

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2023年4月の観劇はこちら。昨年Netflixで配信された同作を観てRevolting Childrenがかなり気に入っており、舞台でも観たいな〜と思っていたのでタイミング合って嬉しい!

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キャストはまだ生で観たことなかった方々が出演する日で組み合わせてみました。ミス・サイゴンの時も感じたけど、キャススケとにらめっこして組み合わせ考えてる時って楽しいね(希望日のチケットが取れるかはまた別の話ですが…)

さて肝心の感想。舞台美術良し、キャスト良し、ナンバー良しでバランス良く楽しめるエンターテイメントだ!と思いました。
個人的にどんな感じになるのか気になっていたのは、生徒役が3人のみ子役でその他は大人がキャスティングされていた点で。Netflix版だと生徒役はみんな子役だったので一層想像がつかなかったのもあったんですが、観てて慣れれば案外気にならなかった!

むしろ私自身は観劇中にストーリー以外の要素でハラハラする方がストレスフルに感じるのもあり、子供たちが高いセットに登ったり不安になる要素を排除する意味で大人キャストが対応していたのはむしろよかったなという安心感があった。
特にそれを感じたのがSchool songで。監獄みたいなセットにアルファベットの書かれた正方形の木箱を詰めていってそこに登って行く大人キャストがすごく視覚的に楽しかった!ナンバーの和訳も違和感なくてこのシーンはかなりお気に入り。

キャストについて。マチルダ役って台詞も多くて難しいと思うんだけど、三上さんの語りは本当に空想が好きなんだろうなって感じがしたし長台詞で早口でも聞き取りやすくて。時々セリフ詰まったりするところもあったけど、それをふまえてもなお素晴らしかった。

ミス・トランチブル役の小野田さんはなんだかんだお初!最初は男性キャストなんだ〜と思ってたんだけど、小野田さん女性ぽい歌い方にしてくれてた気がする。それでもって恐怖!圧!がすごい。あの重そうな衣装でくるくる踊ってるのみて身体能力すごいと思ったし、体育のシーンで綺麗な跳び箱披露したとき劇場全体が湧きあがってて面白かった!

咲妃みゆさんもお初。訴求力のある演技をみせてくれる方だなあと。ミス・ハニーって優しくて弱い部分があるけど強い芯ももってるというバランスが魅力的な役だと感じてるんですが、その魅力をしっかりみせてくださってて。生徒のために強くなっていく彼女がかっこよかった!ラストでマチルダと側転して去って行くのかわいかったな。

あとミスター・ワームウッドとミセス・ワームウッドの万里生さんと大塚さん!
万里生さん観劇時は復活したてで少しドキドキしてたんですが、そんな心配させないと言わんばかりにバキバキに動いてた。本破るシーンとか観てる側もイラつくんだけど、イラッとさせる演技がうまい!大塚さんはダンスシーンが普通にうまくて、これはトロフィーもらえるレベルだわ…となぜか納得。2人とも親としてはだめだめなのにどこか魅力的なんだよな。

Revolting Childrenはこれが聴きたかったと言っても過言ではないんですが、日本語だと歌詞がちょっと合わせるの難しそうとは思った。私がこの曲を英語で聴きすぎているのも一因なんですが…それでもラストで気持ちが上がったのは間違いない。

それに加えてぐっときたのはラストシーンでポスターと同じく暗転してあのマチルダポーズで終わってたところ!ここもお気に入り。

f:id:bcis014:20230528202840j:imageこのポーズですね、ラスト決まってた!

チルダの空想って物語の中でさらに物語が語られるスタイルだから舞台上で再現する難易度高いかなと思ってたけど、空想に合わせて人間出したり、サーカスのシーンを投影してるのは観客側としてもストーリー補完してもらえて個人的にはよかったな。

正しくないことを正しくない!と言い、小さくてもなんでもできると歌うマチルダ。物語としてのエンターテイメント性の中に皮肉も効かせる原作のロアルド・ダール。どちらもより一層好きになりました。

今回が初演なのでまた機会あれば別キャストも観たいな。

「知りたい」という欲求が人生を変えていく マリー・キュリー

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まただいぶ時間空いてしまった…3月の観劇記録3作目はマリー・キュリーです。元々2023年3月は何作品か観劇予定があったので観る予定じゃなかったんですが、公演が始まってからあまりにも方々からの評判がよくてですね、スケジュールと睨めっこをして当日券でチケット取っちゃいました。

知的好奇心(という名の勢い)でチケットを取った当時の自分に言いたいのは、その選択大正解だよーー!!ってことです。個人的には合う作品も合わない作品も自分の目で観劇することの意味は大きいと思ってますが、マリー・キュリーについては行ってよかったの一言に尽きるし、あんなにマスクびしゃびしゃにして泣きながら拍手したの久々だった。

ストーリーについて

かの有名なキュリー夫人を描いた作品とのことでざっくりストーリーは確認しました。近年シスターフッド的要素を描く韓国作品も多く、本作も韓国ミュージカルが大元なので注目していた要素でしたが、主軸にある“女と女の物語”がとにかく良かった!!それぞれ未来のために進む2人の女の運命が偶然にも交わり、再会のたびに加速していくストーリーがまさに化学反応のようなバランスのおもしろさで。

さらにもうひとつの軸として魅力的な要素だったのが夫であるピエールとキュリーの関係性です。こちらの描き方も素晴らしくて、お互いを研究者としてリスペクトしあいながらも信頼と愛を積み重ねていく様子が丁寧に描かれていた。

事実も織り交ぜたドキュメンタリーという要素については、フィクションの部分もあれど当時のマリー・キュリーの境遇を思うと胸がぎゅっとするシーンがいくつもあった。その一方でラジウムという毒にも薬にもなる元素を発見したマリーの功罪をしっかりと描ききったのは素晴らしいなと。

キャストについて

愛希れいかさんお初!ちゃぴさんって愛称がかわいいな〜と思ってた。なんといっても彼女のマリー・キュリーですよ。
女でポーランド人である彼女に対して周囲の男性たちから放たれる「なぜやるのか(科学を)」の問いに見え隠れする“女でフランス人でもないのに”という意識が辛くて辛くて…。
彼女の答えは至ってシンプルで「知りたい」のたった4文字なのに、彼らは優秀さではなく彼女の出自や性別しか見ていないわけです。だからこそマリーの言葉が最後まで頭に残る。

私が誰かではなく、何をしたかをみて

彼女が見つけたラジウムの素晴らしさもラジウムのもたらした悲しみも含めて、自分が何をしたか、何ができるかを己の人生を賭して体現してくれたマリーに魅せられました。

清水くるみさんは昨年のヘアスプレー以来。声質が特徴的でかわいらしい印象なんですが、どんな時も明るいアンヌの役柄にぴったりだなあと。ちゃぴさんとのナンバーでの掛け合いも良い…!

屋良さんのルーベンはその悪役感にも負けぬ圧倒的なダンススキルで、彼が出てくる場面ごとに一観客として魅入ってしまった。ダンスで迫力を出すのすごいなと思う。

そして上山さんのピエール。観劇前はマリーの夫という認識だったけど、献身的にマリーを支え寄り添う姿をみていて、アンヌと同様にマリーにとって重要なキャラクターだなと。彼から紡がれる優しい言葉たちがマリーを救ってきたんだろうなというのが感じられた。

ナンバーについて

あなたは私の星、とてもとてもよかった!!真っ暗な舞台で星のように輝くラジウムが皮肉のように美しくて、マスクを濡らしたよ。
マリーとアンヌ、自分自身が輝いているかはわからなくてもお互いに“あなたは輝いているよ”と教えてくれる存在に出会えてよかったなとあのナンバーを聴いた時に感じた。
星は自分の輝きに気付けなくても隣にある星の輝きには気付けるのかな、そうであってほしいと願いたくなるようなナンバーでした。

「知りたい」という欲求を絶やさずに

本作のストーリーの軸にあったのは主人公マリー・キュリーの「知りたい」という欲求でしたが、今回私が作品を「観たい、知りたい」と感じたのとなんだか重なる部分があり、人生どんな作品とどんなタイミングで会うかわからないなあと。
大人になってできるだけ失敗しないよう安定した選択をすることも増えてきた今だからこそ、金銭的・時間的余裕の許す限りは舞台に限らず、色んなことに挑戦していけたらなと改めて思えました。

また再演で彼女たちに会える日を楽しみにしています。

東京徒歩チャレンジ(ショートVer.)やってきた

先日Twitterで話題になっていた徒歩チャレンジ。たまたま一緒に映画観に行ってた友人とその話で盛り上がり、今から私たちもやっちゃう?とそのまま実行してきて楽しかったので記録です。

↑こちらが元ツイートです

ツイート主さんはほぼ半日歩いてて(すごい!)、楽しそうな様子も大変そうな様子も伝わってきて読み応えがありました。

私と友人Aの2人は休日午後からの思いつきスタートだったので、今回はショートVer.ということにしました。基本ルールはツイート主さんと同様で、③の昼食はすでにとってたので①②を参考にトライという形。

②のじゃんけんは私が勝ったら右、友人Aが勝ったら左というルールにしました。

ルール
①信号に出会ったら青の方に進む
②行き止まりになったらじゃんけんして決める(ワイ勝ち→右、友達勝ち→左)
③昼食は12時に通りかかった1軒目の店

朝イチでコナンの映画を観る

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本来の目的はこちら。昨年Aと一緒にスクリーンで観て楽しかったので今年も一緒に鑑賞。普段は一人映画が多いけど、人と観に行くと色んな感想話し合えてそれもまた楽しい!ラストの哀ちゃんよかった…!!

ランチを食べながら談笑

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2人ともお肉の気分だったので牛タンを食べにいく。映画の感想や最近ハマってるジャンルの話をして、この後どうする?となった時にTwitterでみた徒歩チャレンジが楽しそうという話で盛り上がった。思い立ったが吉日!ということで牛タンを食べて速攻やろう!と決める2人。

スタート地点は新宿伊勢丹

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近かったのでスタート地点は新宿伊勢丹に。大谷くんの広告が大きすぎて「デカ谷だ…」としょうもなギャグを言っても横で笑ってくれる友人Aに感謝。

あいにく晴れではないですが無事スタート!最初の方、徒歩の記録つけ損ねたのだけ残念…

千駄ヶ谷でウロウロ

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途中まで順調に新宿三丁目千駄ヶ谷あたりへ進んでたんですがこの日はなぜか私が異様にじゃんけんに強く、左に行きたい(友人が勝つ必要がある)のに私が勝ってしまう事象が複数回発生。

でもじゃんけんのたびにあ゛あ゛〜!って盛り上がるの楽しい。徒歩で行きたい方向に行けない経験ってあまりないからね。せっかく渋谷区に入ってもまた新宿区へ戻ってくる…これもまた人生。

新宿御苑を抜けて四ツ谷・曙橋へ

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新宿御苑の横を通りつつ、無事次のエリアへ。四ツ谷付近に坂道が多いのは元々知ってたんですが、急な坂道を見つけて「すごいよこの坂!」と盛り上がったり、「あれなんの建物だろうね〜」と話しながら歩いていく。

東京でもまだまだ知らない道がたくさんあるなあとしみじみ。

そろそろ休息がほしい!市ヶ谷

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曙橋付近から歩みを進め、夕方ごろに市ヶ谷の駅近くまで辿り着けました。ここの景色開けてて好きだな〜

この時点で2人とも「お腹空いてきたね」「そろそろ休みたいね」など疲労が漏れ出す。もう少し歩いて飯田橋あたりで甘いもの食べてゴールにすることに。

無事に飯田橋でゴール&スイーツ

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多少疲れつつもじゃんけんしながら無事に飯田橋に到着できました。短い距離でも達成感が半端ない!これにて東京徒歩チャレンジは一旦ゴールです。

近くのお店に入りパンケーキで栄養補給。歩いた分のカロリーを無に帰してしまった感もあるが、人生にはご褒美が必要なのだ

パンケーキ食べた後はAの提案で近所の東京大神宮へ。初めて行ったけどこじんまりしていてよかった。(写真撮り忘れちゃったけど)おみくじってなんであんなに楽しいんだろうね。

疲れた身体に沁み渡るスパ

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徒歩チャレンジが終わり、残ったのは私たちの疲労感たっぷりの肉体です。パンケーキを食べながら「大きい風呂に入りたい」という欲を満たすべく私たちが見つけたのは二駅隣のお茶の水にあるらくスパ1010!(https://rakuspa.com/kanda/

飯田橋から文明のありがたみを実感しつつ電車でお茶の水へ移動。お茶の水にスパがあること知らなかったんですが、サウナコースでも1,000円程で楽しめてよかったな。

これぞ大トリ!ラーメンで〆

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お風呂でリフレッシュしてすでに21時を回ってましたが大人は自由なので、「あとは、ラーメン食べたくない…?」とラーメン処を探し出す私たち。めちゃくちゃ食べてるな…

どうやら秋葉原UDXにラーメンフードコートがあるとのことで徒歩で秋葉原へ。昔本店で食べた麺魚、ここでも食べられるんだ〜と注文しました。

疲れた身体に沁みるラーメン、最高だった…。
フィナーレを飾るのにふさわしい〆!

決まっていない、という楽しさ

元々は友人と映画を観る予定だけ決まっていたけど、行き先が決まっていない、何をするか決まっていなくてその場の気分に合わせていく1日というのも楽しいな〜と発見がありました。

また違う場所でもできたらいいな。

ザ・王道ミュージカルを体感する ジキル&ハイド2023

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3月の観劇2作目はジキル&ハイド。観終わった後ぐったりしながら駅まで歩いていった記憶…それだけ強い力を持つ作品だったし、キャストの方々から漲るパワーがすごかった。

小学生の時に原作は読んでて観劇しながらストーリーを思い出す形だったんですが、私って昔から問いを与えてくるタイプの作品好きだな…と再確認できました。オタクの素質がありすぎるッ…!

ストーリーは重めながらも、各ナンバーや舞台セット、ライティングなど世界観の魅せ方がとても好きだった!!それだけぐっと引き込まれるからこそ観終わった後の疲労感がすごかったんだと思います。

キャストについて

今回組み合わせは石丸さんがラストということと、真彩さんが気になっていたのでこのお二人の出演する回でチケット取りました。

石丸さんはジキルの紳士で上品な振る舞いがめちゃくちゃ似合って最高!だし、薬飲んでからのハイドへの変わりっぷりが凄まじくて。ストーリーだけみると(ハイドという人格がやったことだし葛藤があったにせよ)人を殺してからエマと結婚する流れはなかなかすごいなとも思うんだけど、真摯でどこか脆そうな石丸ジキルの近くにいたら、なんか許せるかもしれない…と謎の納得感があった。

真彩さんのルーシー、圧倒的だったし個人的に一番グッと惹かれたキャストかも。治安が悪くて仄暗さ漂う街の中で輝く一輪の花のような眩さ…!!この世に対する諦念を感じるような語りも、ここから抜け出したいという希望溢れる瞬間も、国際フォーラムの3階まで力強く届く歌声も最高でした。私の両隣にいた男性と女性も真彩さんが歌うたびにそれぞれ素早くオペグラ構えてたし、途中から私も同じ動作してたね…。

DreamAmiさんのエマは可憐だけど芯もある女という感じでよかった。アーティスト時代の彼女しか知らなかったんですが、歌はもちろん、エマの真っ直ぐさやジキルへの愛が感じられる演技で観ているこちらが(健気…!)と思ってしまった。あとルーシーと2人で掛け合うナンバーも好きだったな。

ナンバーについて

「時が来た」は元々知ってたけど、ワイルドホーンの曲ってインパクトがあってどれも耳に残るなあとしみじみ。王道ミュージカルな曲作りが上手いと思うんだけど、ミュージカル観に来たなー!という実感がしやすい。「生きている」での終盤への盛り上がり方も「事件、事件」でアンサンブルがロンドンに漂う不安感を抱えながら歌う様子とかも、音楽で魅せられる部分の幅の広さに感服。そしてこれらの音楽の魅力を最大限引き出すことができるのは指揮者の塩田さんの力あってこそだなあと。時々オペグラで塩田さん観てたけどずっと生き生きされていて素敵な方だった。

セットやライティングについて

セットや装置も作り込んであって視覚的にも楽しかったな。個人的にはライティングがめちゃくちゃ上手いな〜と思った!フライヤーにも入ってる赤・紫・青の色彩の微妙な違いでキャラクターの心情の揺れ動きがより一層鮮明に感じられたし、ラストのジキルとハイドの高速切り替えターンのライティングとか圧巻。裏方のスタッフさんの技術力の賜物だなあと感じた。

ストーリーとしては決してハッピーエンドではないし古典的な作品だけど、これぞミュージカル!という要素が盛り込まれた観客を魅了するような作品でした。

赦しの種は蒔かれる ジェーン・エア

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3月に萌音ジェーン&屋比久ヘレン回のジェーン・エア観てきました。たまたま追加で立ち見が販売してたので、己の足腰限界チャレンジも兼ねて観劇。最後の方は足が終わってしまい、座席の偉大さを改めて確認できました…ありがとう椅子よ…でも立ち見だと前の人の頭で視界が遮られにくくてそこはよかった!

今回は原作未読、旧版も観てないのでざっくりあらすじを確認して観劇。正直なところ時代背景が古めで初見だったこともあって、現代の感覚だとエッ…すごい…!となる部分があったりしました。結婚しよう!って言われた相手から結婚式当日に「実は結婚してました」って明かされるシーンがなかなか衝撃的。(もちろん色々な理由があったにせよ)それを最終的に赦すことのできるジェーンの強さもまたすごいんですが、それは確実にヘレンの存在があったからで、ヘレンと出会えてよかったな…と。なので共感できる要素よりジェーン、強く美しく逞しくてすごいな…という気持ちで観てる時間が多かったかもしれない。

キャストはダディでも観ていた芳雄さん×萌音ちゃん×ジョン・ケアードの組み合わせで安定感あるだろうなと思ってたし、屋比久ちゃんのヘレンの芯の通った雰囲気も病気で弱っていく様も惹きつけられた。逆のバージョンも観たかったな。あとヤング・ジェーンとアデールの二役をやってた子役の萩沢さんも歌がうまくて!
芳雄さんのロチェスター卿はやってることなかなかなのに絶妙に憎めないキャラクターで、そのバランス感覚が上手な印象でした。占い師のフリしてるシーンとかほんとに楽しそうでこちらも笑顔になった。
萌音ちゃんのジェーンは“慈悲深さ”に特化してる感じ。元々の彼女のイメージに重なる部分もありつつ、あの柔らかくも通る歌声がジェーンという女性のキャラクターをより一層くっきりさせてくれた印象。

歌唱シーンもキャストの皆さんのうまさは大前提として、小説を読んでる時の感覚になるようなテンポ感で心地よかった。これはキャストの方々の歌唱力とジョン・ケアードの脚本・演出力の高さだからこそだなと!

ヘレンからもらった赦しの種がジェーンに蒔かれて育っていって、さらにジェーンの中で育った種を色んな人に蒔いていく(与えていく)という流れが美しい作品でした。

2022年下半期に買ってよかったもの

2023年も2ヶ月半経つし今更感もあるけど、まだ2月なのでセーフということで。自分用の備忘録として昨年下半期でジャンル問わず買ってよかったものを書いておきます。


Fire HD8 PLUS 32GB

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アマゾンプライムセールのタイミングで安くなってたので購入。すでにiPad miniを持ってるんだけど、最近はほぼ電子書籍のみで友人に読ませたい作品があってもiPad mini貸すと自分が読めない問題がありまして。せっかく買ってる作品読みたいと言ってくれてるしこちらとしても読んでくれたら嬉しい…!と思っていたので友人への布教用にGET。漫画読む分には使い心地も今のところ問題なしだった!おかげでHUNTER×HUNTERテニプリもそれぞれ別の友人に読んでもらえてオタク冥利に尽きる…𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬…

 

メイソンピアソンポケットミックス 

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ここ半年くらい当社比で髪質が終わっていて、メイソンピアソン気になっていたのと私の髪を助けてくれ…という想いも込めて値上げ前に購入(ちゃんとヘアケアも頑張ろうね)色んなタイプがあったけど場所を取らなくて持ち運びに便利なので小さめのナイロン+猪毛のミックスタイプにした。初めてこれで髪を梳かした時のサラリと指通りが格段に良くなったあの感覚、忘れられない。

 

Shinzone CHRYSLER PANTS(BROWN)

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上半期に続きShinzoneのパンツをGET。クライスラーパンツは軽やかで長時間履いてても全然余裕なのが労働の際に助かった。色は最初ネイビーかブラックあたり狙ってたんだけど、店頭にたまたま普段は選ばないブラウンだけサイズがありまして。履いてみたら思ったより明るすぎなくて程よい色味で気に入ったのでブラウンにした!コーディネートの幅も広がるしたまには冒険してみるのもいいねという発見のあった1着でした。

 

MM6ジャパニーズメッシュトートバッグ(small)

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ちょっと映画観に行く時とか荷物は大してないけど軽く出かける時用のバッグが欲しくて購入。こちらも最初は素材をレザーぽい方にしようかと思ってたんだけど、店員さんがメッシュ持ってて本当に軽くて楽です!と教えてくださって。店頭に行って実物見たり体に合わせると意外と別のものの良さにも気付けたりするし、逆に似合うと思ってたものがそうでもなかったりして楽しいんだよね。なんだかんだ大事な買い物は店頭で見極める派です。この子も下半期たくさん活躍してくれて感謝!

 

ADDICTION アイシャドウ(マリアージュ

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これは労働が厳しい時に、何もやる気が起きない…この感じはよくない…テンションの上がるものを買おう、と思って購入した心の栄養みたいなもの。マスク社会になってからだいぶメイクも省エネ気味だったんですが、やっぱり瞼にキラキラのラメのせるってテンション上がる!ラメすごい(心が女児なので)
ADDICTIONのアイシャドウは友人にプレゼントしたことがあって自分でも欲しいな〜と思ってたので買ってよかった。小さくて持ち運びもしやすいしこれからお出かけの際はたくさん使っていきたい。


あまり数はないけれど購入品を見返すと自分が心地よく着られる・使えることを重視していたり、自分や他者を喜ばせられることが重要なのかもな〜となんとなく感じた。自分がどういう時にどういうものを欲するのか、(多少失敗したとしても)今年は見極める力がつけられたらいいなと思います。やっていくぞ〜!